だいじな屋根

出張と雪道」にメッセージをくださりありがとうございます。

雪に埋もれた車を掘り出すのは難儀なことではありますが、屋根付き駐車場であればその難儀はないのです。

熊本からこちらに引っ越して来る前、物件さがしに来たとき、対応してくださった不動産屋さんが「この物件には融雪装置があるけど、こちらにはない」であるとか「ここの駐車場は屋根付きだけど、こちらは屋根がない」ということを説明してくださいました。

屋根のあるなしについては問題なく意味がわかったのですが、「融雪装置」というのはどういうものなのかよくわからなくて「融雪装置というのはなんですか」と当時質問したことを思い出します。

不動産屋さんは「雪を融かす水が出てくるものです」と説明してくださいました。しかし説明を受けたところで、南国熊本で冬もたいして寒いと感じることなく過ごしていた我々には、駐車場に屋根がついていることや駐車場とその周辺に融雪装置がついていることの必要性があまりよくわかりませんでした。今にして思えば、あれは重要な情報だったのだなと思うのですが、その時には日当たりや風通しなど他の要素を重要視して、駐車場の屋根はまああればあるほうがいいけどないならないでもいいし融雪装置に関してはなんだかよくわからないからまあいいかー、くらいの気軽な気持ちで今の物件に決めました。

引っ越してきて最初の冬に車が雪に埋もれまして、その時には「わー、雪がー、いっぱいー」と夫婦で写真を撮りあいこして浮かれたものです。当時はここにそんなに長く住むことになるとは思っていませんでしたし、こんなに何度も雪かきをすることになるとも思っておりませんでしたので、転勤で珍しい体験をさせてもらえたねえ、というような気持ちでした。

その後は、車が雪に埋もれたからといって写真を撮ることもなくなり、しまったなー、物件さがしの時に屋根付き融雪装置付き駐車場についてもっとまじめに検討したらよかったなー、と思った時期もありつつ、今日まで同じ物件で暮らしてまいりました。

もしまた雪国に引っ越すことがあるときには、今度はまじめに屋根付き駐車場を求めようと思います。融雪装置もあればなおよしです。