豆ご飯と目玉焼きと唾液腺

豆ご飯の話に拍手コメントをくださり、ありがとうございます。

いただいたコメントを拝見して、「豆ご飯苦手な人の共通項は、父」という確信を抱いたのですが、その後、男子でも女子でも父でも母でも、豆ご飯苦手な人はいるらしい、という、あたりまえのことに気づいて、よかったなあ、と思いました。

豆ご飯が苦手な人々は、豆特有の青臭さを理由にすることもあれば、あのパホパホとした食感を理由にすることもあるようです。豆ご飯が得意な人間にとっては、あの食感は「パホパホ」ではなくて、「ほくほく」としたおいしさなのですが、苦手な人にとっては、口腔内唾液を奪って口腔粘膜にはりつく感じが不快なようです。そういえば、私の父は、おそらく同様の理由で、豆ご飯だけでなく、サツマイモご飯も、栗ご飯も好みません。筍ご飯やおじゃこご飯は好みます。

豆ご飯を炊く妻に対して、嫌がらせの嫌疑をかけた私の父や祖父はいかがなものかと思いますが、結婚後二十年を経てようやく、目玉焼きが苦手で食べたくないことを明かす男性の場合は、妻に対する嫌疑や被害妄想がない分よかったなあ、とは思うものの、そういうことはもっと早く言いましょうね、という指導の気分は共通です。

そういえば、目玉焼きやゆで卵を苦手だという人々のその理由も、ひとつは卵独特のにおいであり、もうひとつはその食感であることが多いように思います。特に固ゆで卵やしっかり焼いた目玉焼きの黄身は、やはり「パホパホ」としており、口腔粘膜にはりつく感じがあるといえます。

私は豆ご飯も栗ご飯もサツマイモご飯もゆで卵も目玉焼きも、ずっと好物でいたいから、私の唾液腺には今後とも、食事内容に対して適度な唾液分泌を頑張り続けてもらいたいなあ、と思います。