過去と未来の記憶

「物忘れ道」に拍手とコメントをくださり、ありがとうございます。

「二十代に負けるとは」とのことでしたが、こういうのは、負けたのか勝ったのかどっちなのかなんともいやはや、のような気がいたします。

先日友人と電話で話していて、ふと気がついたのですけれど、人間、前向きといいますか、未来や将来や、まだ自分が確認していない現在のことや、今心配しても仕方のないことや、石橋を叩くような慎重だけど過剰な、そういう今と未来に対する想像力が濃厚だと、過去に対する想像力(記憶力)が希薄になるのではないだろうか、と。記憶というのは、過去に対するある種の想像(イメージの想起)ですから。

それで、現在未来関係のことで、脳の容量がいっぱいで、過去に関することは仕方なくどこかに別保管したものの、別のところが別過ぎて、そう簡単には取り出せなくなっている、というからくりがあるのではないかなあ、と。