盛夏の共栄
「夫婦の温度」に拍手コメントをくださり、ありがとうございました。
ひんやり体質の方にとっては、愛のスキンシップを装って涼を得ようとする家族の策略が非常に疎ましいであろうこと、夫もそういうときの私のことは間違いなく疎んじでいるであろうこと、よくよく得心いたしました。よくよく得心したので、この夏は、やや控えめにしてはいるつもりなのですが、意志とは別の身体命令のようなものにより、ときどき、ぴとおっ、と夫のひんやり身体にくっつくのは、ある種の生体の安全装置なのだろうか、と思いながら、自分を観察しているところです。
昔、乳児育児中の友人が、抱っこをせがむ我が子の熱さがつらく、こいつ(我が子)は母とのスキンシップを求めているというよりは、実は涼をとろうとしているだろう、とつっこまずにはいられないほどに、抱っこされ中の乳児が、母の体のひんやり部分を選んでくっついてきて、そこがぬるくなると別のひんやり部分に体をずらすのだと、話して聞かせてくれたことがありました。
ひんやり体質とあつあつ体質との攻防は、こんな幼い頃から、連綿と続くものなのですね。
双方の共存共栄を目指し願う盛夏です。