相談相手と相談内容

「青春の修羅場」に拍手コメントをくださりありがとうございました。

その後「修羅場の解決」にも書いたとおり、高校生アルバイトくんは彼女とお別れになったのでありますが、今はもうすっかり復活して、「金曜日の夜に友達んちに泊まって、次の日に海水浴場でバーベキューして泳いで、夜は砂浜で花火するんです!」と非常に元気に張り切っていました。

人は私に相談することでなんとなく安心するのではないか、と予想してくださっていましたが、やはり相談事というのは、その相談事に適した人材を相談相手に選ぶことがけっこう重要な気がします。

職場の私の担当エリア数か所に、「ここは相談カウンターですよ」ということがわかるような表示を行う義務があるのですが、その表示用に店長が作ってくださった案内文が、「どんなことでもお気軽にご相談ください」になっていて、「店長、どんなことでも、というのはいかがなものでしょう。借金の相談してもらっても困りますし」と軽く抗議したのですけれど、店長は「その相談(借金の相談)するとしたら、たぶん僕が第一号ですね」と言いながら、その案内板をそのまま設置されました。今のところ、一応、個人的な金銭関係の相談はないものの、治療や介護に伴う各種補助金や減税に関する問い合わせはあり、各自治体や税務署などでお問い合わせくださるようお勧めしたりしています。

そういえば、昨日は、お気に入りの帽子が古くなって色あせているのを自分で染め直してまた帽子として使いたい、というご相談がありました。「染料」とくれば「薬」か、と連想してくださってのご相談だったようなのですけれど、そしてその連想はあながち間違ってはいないのですけれど(染料会社での薬剤師雇用はたしかにありますので)、あいにく染め物に関しては勉強不足で十分なお応えができなかったのが残念です。「自分で無地のティーシャツを染めたり絵を描いたりする道具が世の中にはあるのですが、取扱店としてはどこになるんでしょう。手芸店でしょうか。画材店でしょうか」とお話ししたところ、「そうなんや。薬屋さんではないんやね。それじゃあ、そういうところに電話して訊いてみるわ」とおっしゃったので、それで解決なさっているとよいのですけれど。

ところで、先の高校生アルバイトくんは、特に私を選んで恋愛相談した、というわけではなかったようで、「修羅場の解決」の数日後、従業員のほぼ全員が、折々に「アルバイトくん彼女と別れたんやってな」「うん。聞いた聞いた」と話していました。彼は、「とりあえず気がかりなことは数多く発露して覚悟を高めてゆく術使い」なのかもしれません。