薄いカレーと薄い卵焼き

「子どもと大人とみんなのカレー」に拍手コメントをくださり、ありがとうございます。

おばあさまの作られるカレーが、カレーの香りつきの黄色い水のように薄いカレーだったけれど、それでもおいしく食べていた、というお話をうかがって、私の母の幼少の頃の思い出話を思い出しました。

母のきょうだいは人数が多くて、食糧事情も今ほど豊かではない時代で、祖母が子どもたちのために玉子焼きを焼くときには、卵を溶いただけではなくて、それにさらに水を加えて全体を薄く延ばして、かさが多くなるように工夫していたから、卵の味は薄かったけれど、それでも卵焼きのときには、「わあ、玉子焼きだあ」と思って、とてもうれしかった、という話です。

おばあさまの薄いカレーのお話を、お子様たちは「もう百回聞いた」と言われるそうですが、ぜひ、もう四百回くらいは、引き続き語り聞かせてもらいたいなあ。