孫愛とアルファベット

「飛び交う想いとヴィッテルテル」に拍手とコメントをくださり、ありがとうございます。

きっとどのおばあさまたちもその大半の方たちは、本質的には「孫と同世代のあらゆる子どもたちの健やかな成長を願って」いらっしゃるはずなのでしょうけれど、緊急時や非日常的な事態になると、やはりまずは我が孫、となるのは、それはそれで生き物としてまっとうなのやもしれません。

そういえば、民俗学的には「母系社会」というんでしょうか、母から娘へとその財産などが継承されてゆく文化がありますよね。あれはあれで、ある種の安全装置的ななにかが確実に機能しているシステムなのかもしれないですね。

本社販促課で作成されるPOP類などの元データの入力は、事務方のかたたちが莫大な量の商品たちを延々と登録してくださっていて、現場の売り場で実物商品を見ての作業ではないであろうぶん、余計に誤入力に気づきにくいのかもしれないです。

今回のヴィッテルテルの接客であらためて気がついたのは、年配のお客様の少なくない方たちにとって、商品の包装に記載されているアルファベットの銘柄等は情報として認知されにくい、ということです。そういえば、ご年配の方が、ご家族に頼まれて乳幼児用の紙おむつをお買い求めくださるときに、「メリーズ」も「グーン」も「パンパース」も商品本体を見たのでは、どれがどれなのかがよくおわかりにならないらしく、大きな文字で書いてあるアルファベット商品名に比べてサイズの小さいカタカナ文字も目に入りにくいようで、売り場のPOPの文字を頼りに探しておられる場面にそういえばよく遭遇するのは、そして確認を求められてご案内をさしあげる仕事が生じるのは、そういう背景があってのことだったのか、と、少しすこんと腑に落ちました。

そして、そう思ってみると、老人介護用の紙おむつ類は、銘柄表示の大半が漢字ひらがなカタカナで、アルファベットの使用はわずかにほぼサイズ表示の部分のみ。なるほどなあ、製造者としてもそのへんは工夫しているのだなあ、と、いろんな部門のいろんな人たちの地道な仕事の数々に感心いたします。

でも、私の勤務先のヴィッテルテルに関しては、系列店百数十以上の店舗の今後のこともありますから、販促課に連絡してあげようかなあ、でもこうしてみるとヴィッテルテルも意外とかわいくて面白いし、どうしようかなあ、とちょっと迷っているうちに、日々の膨大な怒涛の仕事たちに、飲み込まれ追い込まれ、そのままな毎日です。