大きくなって大きくなる

お礼とお返事がすっかり遅くなりましてございますが、その節は「眠たくなったら眠ること」にメッセージをくださりありがとうございました。

むかしの子ども用粉薬がどのくらい苦かったのか、今となっては自分の記憶はもう定かではないのですが、先日も小さな女の子のお父様が「最近の子ども用の粉薬は甘くておいしいんですね。自分が子どもの頃には苦いのを我慢するしかないとたぶん親も子どもも思っていたイメージが強かったんですが、うちの子は生まれて今まで一度も薬を飲むのを嫌がったことがなくて、お菓子みたいにくれくれとは言わないまでも飲めば『ん? あまいよ』『おいしいよ』って言うんで、最近の薬は甘くておいしいのかーと思って、飲ませる親の立場としても助かります」と話しておられました。

その時にその女の子はまさにもぐもぐごっくんと粉薬を飲んでいたところで、ほんとになんの問題もなく円滑な服薬でした。

子ども用の薬が飲みやすい、というそのことが、小さな人が命落とすことなく身体機能の損傷少なく大きくなることをあとおしできているのだとしたら、わたしたちはよき時代に至ることができてよかったと、いまのわたしたちは享受できなくてもいつかの誰かが与る恩恵の発端の一端をなんらかの形で担えたら、と、感謝と決意を天に伝えないではいられないそんな気持ちになります。