きしめんとおっきりこみ

うどんときしめんは少しちがう」にコメントをくださりありがとうございます。

そうですか、初盤のところですでに「みそさん、みそさん、それはうどんなのでは」と心の声をかけてくださいましたか。きっときしめんを求めていた私の身体もあのとき全身で「おい、これ、きしめんじゃないよ、ほら、さわり心地がちがうでしょ」と訴えていたのであろうなあ、と思うことであります。

そうなのです、実際に日常で食する比率としてはきしめんよりも圧倒的にうどんの方が多いのですが、きしめんはうどんよりも食べた時の食感がつるりんぺろりんとしているのも好みなところです。

今回教えていただいた「おっきりこみ」というものを私は初めて知りまして、なにそれなにそれと思いつつ検索してみたところ、なるほど「ほうとう」に似ているような、きしめんよりもはるかに幅広だけど厚みはきしめんと同じく薄いように思える画像をたくさん見ることができました。

私は「ほうとう」にも詳しくないのですけれど、ほうとうの画像を見ると必ずかぼちゃが入っているのと味噌仕立てであることが特徴のように見受けられます。

一方「おっきりこみ」の画像を見るかぎりでは、かぼちゃの存在感はさほどなく、味噌味以外のおだしのものが多くあるように感じます。

そしてこの「おっきりこみ」は「おっきりこみ」としては知りませんでしたが、半年くらい前に一時期生協で何度か買って食べたことのある「ぺろっこうどん」という幅約3.5cm厚さ約1.5mm長さ約20cm程度(おぼろげな記憶の中での採寸です)の麺に見た目がとても似ていると思いました。

ぺろっこうどんは夏場の購入だったのでざるうどんぽくして食べたような、かけうどんのようにしても食べたかもしれないような、少なくとも煮込んではいないような(商品の外装には煮込んでもよいと書いてあった気がする)記憶があるのですが、あの「ぺろっこうどん」を現在我が家で流行中の豚みそちゃんこ鍋のスープで煮込むときっとおいしいだろうなあ。

「おっきりこみ」の説明には、うどんと異なりおっきりこみはその作成過程で塩を入れないと書いてありました。鍋に入れる前に茹でずに生麺をそのまま煮こむことにより打ち粉がだしにとけてトロミが出るのも特徴。また「ほうとう」や「うどん」に比べると粉を練る時に加える水の量が少ないのだとか。あと「おっきりこみ」はケの食べ物で「うどん」はハレの食べ物であった、とも。讃岐うどんのケにもハレにも対応する様に比べるとところ違えばうどんの在り方もちがうのねえ、と感心しています。

そして「ほうとう」は山梨県の食文化、「おっきりこみ」は群馬県の食文化。おそらくどちらも未体験の私としては両方とも興味津々です。せめてその麺だけでも私の行きつけのスーパーに越境に越境を重ねてやって来てくれるといいなあ、うちの豚みそちゃんこ鍋スープで煮込まれることがやぶさかでないのであればぜひとも我が家に来てもらい味見したいなあ。