手指の自由と機嫌の自律

安全キャップをご存知か』にコメントをくださりありがとうございました。

そうですか、安全キャップ、開けられそうにないですか。

そういえば市販のものだと小児用のシロップ薬以外の安全キャップの製品と出会うことはあまり多くないかもしれません。

職場の先輩にひとり関節リウマチの持病をもつ薬剤師の人がいるのですがその人も仕事中に安全キャップを開封する必要のある薬を補充するときには私達同僚に「ごめんけど、これ開けてー」と言ってこられます。その人はリウマチ自体は薬でほぼ完璧にコントロールし日常生活の中に痛みはなく症状の進行もなく過ごしておられるのですが、おそらく治療に着手するまでに生じたわずかな変形と若干の握力低下などはあるようで、そういうなにか手指が完全に自由でない事情や背景があると安全キャップというのはなかなかに手強いキャップのようです。

私もここ一年か一年半くらいまえから朝起きたときの手指のこわばりのような軽い痛みのような感覚(鎮痛剤を飲むほどの痛みではない)を覚えること少しずつ増え、水道の蛇口をひねるであるとか洗面器で湯船のお湯をすくうというような作業のときに痛みに似た不自由を感じることがなんとなく増えてきました。

健康保険組合特定健診の受診先である婦人科の先生に相談したところ、私の場合は女性ホルモンバランスの要素によるもの(プレ更年期や更年期が原因のもの)ではなさそうだから採血した血でついでにリウマチの検査もしてみる?と問われ「ぜひぜひー」とお願いしその検査の結果関節リウマチではないことはわかりそちらはとりあえず一安心だったのですが、リウマチであってもそうでなくても何もしないよりはいいよねと検査結果が出るまでの間を利用してこの機会に蛇口をつかんでひねるタイプからレバーを旋回させるタイプに付け替え、湯船のお湯は手桶で汲むようにしたら痛みが激減しました。

あと夜寝るときにはシルクの睡眠手袋を装着するようにしてみたところ起床時の手指の違和感がかなり減りました。夜寝ている間に手首や足首や二の腕はウォーマーで保温していても手そのものは常に開放状態だったので知らず知らずのうちに冷えていたのかもしれません。

ついでに外出時にも思い出したときにはシルクの手袋をつけるようにしてみましたら手指のこわばりのような痛みのような違和感がどんどん減っているので、なんだかんだいってまずは保温がしてほしかったのねえ、そうかそうか、とあらためて自分の手と語りあっているところです。

関節リウマチではなかったものの、別方面の疾患の可能性が出てきたものですから、今度は別の専門医にかかり、またその検査結果を聞きに行くことになっているのですが、こういうかんじでとりあえず生きている間がひどくむごいわけでなくそんなに不自由不快でないように少しでもラクや快適が自分なりに多いように生活面や道具で工夫できるところは工夫し自分に合う薬とのご縁に恵まれればそれも活用しその他諸々の各種調整を行いつつ暮らすことでそれなりに機嫌よく生きていけば大丈夫そうね、と、今後の自分の在り方を今一度確認覚悟したようなそんな気分です。