トイレ積立

シャワートイレの交換」にメッセージをありがとう。なんと、便利なものの導入に「無駄」だなどといって謎の反対をする配偶者がいるのは我が家だけの現象だけではなかったのか。

あの「無駄」だとか「不必要」だという判断基準はどこからくるんでしょうねえ。夫は「役に立つ」「役に立たない」の言い回しはあまり用いない人ですが「なんの役に立つのか」という問いを世の中で見聞きするたびに「自分の気持ちが豊かになるのは自分の役に立つことで、私のことをだいじに思い私が幸せであることを願ってくれる人にとってもそれは役に立つことじゃんねえ」と思うので、夫にとってだいじな存在であるであろう私が快適で満足でしあわせな気持ちで暮らすことは夫にとってもうれしく望ましいことだと思う立場としてはあれはなんなのだろう「食わず嫌い」に似た「使わず嫌い」なのか「妻に清貧を強いたい教」の信仰なのかいろいろと不思議です。

シャワートイレは肛門刺激による排便促進の分野でも活躍している様子ですし、痔の予防や治療にもおおいに役立っていて素晴らしいものだと思います。

イスラム教の影響がある地域に旅行に行くと、トイレにおしり洗いの道具が置いてあることが多く、それは柄杓の場合もあれば、洋式便器の中に細いチューブがあり蛇口を開くとそこから水が出てきてお尻を洗う場合もありました。どちらとも使うのは水でお湯ではないのですがそれでもそのたびにお尻洗い文化は素晴らしいと感心しては市場で見つけたお尻洗い用柄杓を購入しようとするのに夫が「それはうちに持って帰ってもここみたいには使えないから」と制止して柄杓購入と持ち帰りを阻止していたことを思い出します。

でもあの時旅先で柄杓を買って帰りそれでお尻を洗って満足するよりも柄杓も自分の指先も使うことなくお尻洗いができるようになるといいなあと願って念じてその結果今のようにシャワートイレがあちこちに普及し自宅にも気軽に導入できる世の中になった満足のほうがいいのであそこで柄杓を我慢して別の形でのお尻洗い文化が花開くことを願って念じた自分えらいとほめたい気持ちです。もちろんもっとえらいのはお尻洗い機能付き便座を開発し流通にのせたお仕事に携わった方々なのは言うまでもありません。外国から買ってきた柄杓を使ってお尻を洗いつつ国内でのお尻洗い文化の発展を願って念じてもよかったかもしれませんが柄杓である程度満足してしまうとなんとなくもうみんなこれでいいじゃんという気持ちになり願う気持ちが弱まっただろうと思うのです。そして今のシャワートイレではなく国産のいいお尻洗い用柄杓が開発されていたのでは今のような快適と満足はなかったはずなのであの時柄杓購入を阻止した夫もよくやったと言えるのかなどうかな。

最近の旅行先はもっぱら国内ですが、旅先で宿泊する宿によってはまだシャワートイレが導入されていないこともあります。そういう時に備えて携帯用のシャワートイレボトルを購入しました。柄杓に水を入れて洗うときとは異なり自分の指先を使う必要はありません。これさえあれば自分でボトルの中に水なりお湯なりを入れてボトルの胴体をぴゅっぴゅっと押すだけでノズルから出てきた水で十分にきれいに洗浄できるというすぐれ物。おかげで旅の自由がぐんと増しました。

あと、そうなんですよね、シャワートイレが消耗品だとは私も今回の水漏れ故障にあうまでは思っていませんでした。なんとなくずっと長く使えるもののように思い込んでいました。しかし早ければ2年から3年で、あるいは5年前後で、長ければ7年から10年もつこともあるけれどある程度定期的に買い換えるものと思ったほうがよいみたいだなと今回のことで学んだのでなんとなく一年で五千円くらいずつはシャワートイレのために積立するくらいの気持ちで過ごすつもりです。